走ると腰に痛みが出るサッカー選手
当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
三郷スポーツ整体院Reve院長の恩田です。
今回は「走ると腰に痛みが出る」という訴えのサッカー選手(高校生)。
数ヶ月前に整形外科で『腰椎分離症』の診断を受けて、一定期間の安静と定期的なリハビリを行っていた選手です。
腰椎分離症に関してはもう運動がOKの許可が出ています。
サッカーのプレイ中はそれほど痛みは気にならないが、アップなどでのダッシュや、今回痛みが出た1500m走などの中距離などで痛みが強くなるとのことでした。

※画像はイメージです。
『サッカー中は大丈夫なのに、走ると痛いってどういうこと?』
と、通常であればそのように考える人も多いと思います。
ポジションを確認すると中盤のポジションであり、オーバーラップのような直線的にダッシュをするようなポジションや役割ではなさそうだったので、アップなどのダッシュや中距離走などよりも股関節の曲がる角度が少ない分、痛みが出ずにプレーできているのではないかと考えました。
現に右股関節を曲げる動きに制限があり、可動域を拡げようとすると骨盤が代償的に動いてしまうため、股関節を大きく動かすような動きで腰に負担がかかりやすい状態にあります。
ただ、今回の痛みを取り除き、長期的に痛みが出にくく、さらにパフォーマンスを高めようとすると、
この『股関節』の可動域を拡げるだけでは不十分なのです。
まず、股関節が曲がりにくくなっているのは大腿直筋や大腿筋膜張筋という股関節~膝関節まで2つの関節をまたがる筋肉が、股関節を曲げるときに過剰に力が入ることで股関節の軸運動が生じにくくなっているからです。

ただ、これはあくまで結果的にそうなったと判断した方が良さそうです。
施術前に姿勢を確認すると上半身の重心点が右に偏位していました。
この重心位置の変化により体幹部の筋肉に働きやすい場所と働きにくい場所が出ていたため、この部分を改善しないと股関節の曲げにくさを一時的に改善するだけでは不十分だと判断しました。
というよりは上記の体幹部分の左右差により結果的に、前述した筋肉たちが頑張って働きすぎてしまい、動かしにくさを出しているという感じです。
そのため、この体幹の筋肉の働きやすい場所と働きにくい場所を意識して修正していかないといけませんので、まずはその気づきを与える運動を実施しました。
この動画のように右股関節を曲げて脚を組んだ姿勢の方が安定感がありません。
この運動も無理に身体を固めようとせず、バランスを崩しそうになったときに自然と保てるレベルまで上がってくると良いですね!
他のメニューと組み合わせることでより効果的なトレーニングになってきます。
痛みの予防を図りつつパフォーマンスを上げていくには、まず姿勢をキレイに保てる可動性と筋力が必要になります。
【ケガの予防×パフォーマンスアップ】を目指すなら当院へご相談ください!
最後までお読みいただきありがとうございました。